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目次
・困難な状況とどう向き合うかは人によって異なります。
・苦しみとどのように向き合うかという研究が世界中で盛んに行われています。
・セルフコンパッション(Self=Compassion)とは?
・セルフコンパッションは、次の三つの要素があります。
・結婚にセルフコンパッションを活かすには?
困難な状況とどう向き合うかは人によって異なります。
生きていると、いろんな悩みがありますね。
家族とのいさかい、友達からの誤解、職場での人間関係、自分の心身の不調、事故と怪我、、、、。
余りにも困難な状況におかれた時は、強い怒りや深い悲しみや強い不安感に包まれてしまいそうです。
しかし、自分の周りを見渡すと、同じような困難な状況におかれていても、穏やかな表情の人がいます。
また、困難が生じた時期は落ち込むものの、いつのまにか明るくなっている人もいます。
二人の違いはいったい何が原因なのでしょうか?
苦しみとどのように向き合うかという研究が世界中で盛んに行われています。
昔から、仏教思想(あるいは哲学ともいえる禅宗)では、「四苦八苦」という言葉が有名な通り、人が苦痛を感じる原因と苦しみからの解放について、研究と実践が行われてきました。
一番有名なのが、座禅であったり瞑想という実践方法ですね。
生きている限り避けては通れない苦しみ。
この苦しみと自己の在り方を研究した結果、生まれた実践方法が座禅と瞑想でした。
そして現在は、心理学や脳科学の領域において苦しみと自己との関係が研究され、自分らしく生きるための実践方法が数々考えられています。
「自己啓発」、「心理カウンセリング」、「認知行動療法」、「マインドフルネス」という言葉のうち、一つか二つは耳にされたことがあるのではないでしょうか?
このサイトでは、数々ある研究と実践方法のうちから、セルフコンパッションについて記します。
セルフコンパッション(Self=Compassion)とは?
「セルフコンパッション」を和訳しますと、「自分への思いやり」・「自分を大切にする」・「自分を慈しむ(いつくしむ)」になります。
このように申しますと、
「あれっ? 思いやりって、自分へではなく他人に与えるものじゃないの?」
「言われなくても、誰でも自分のことを一番大切にしているじゃない」
「自分を慈しむって、自己憐憫(じこれんびん)や自己中(じこちゅう)のこと?」
「誰でも、人よりも自分を大切にしているよ」
そんな声が聞こえてきそうです。
でも、「本当に」、自分を思いやり自分を大切にして慈しんでいますか?
人と比べて自信をなくしていませんか?
失敗したり自分の弱みに気付いたとき、自分で自分を批判して自己嫌悪におちいっていませんか?
こんな困難な状況は自分だけだと思い込み、孤独になっていませんか?
嫌なことがあったとき、そのことにこだわってしまい他のことが手につかないことはありませんか?
心配と不安に耐えられなくなって、不安から逃げようとして、なおさら不安が追いかけてきたことはありませんか?
思い当たることがいくつかあるのではないでしょうか?
「自分を大切にする」って、時に難しいことがありますね。
このような時に役立つのが、セルフコンパッションです。
セルフコンパッションとは、大小さまざまな困難な状況において、自分の苦しみをありのままに受け入れ、苦しみを緩和する、自己との肯定的な関わり方です。
セルフコンパッションは、次の三つの要素があります。
その1.「自分自身に優しくする」Self-Kindness
その2.「自分も人も共通」Common Humanity
その3.「ありのままの自分を観る」Mindfulnes
三つの具体的な説明は、それぞれの固定ページに書きましたので、ぜひご覧願います。
結婚にセルフコンパッションを活かすには?
「セルフコンパッションを理解しても、それが結婚と婚活の何に役立つの?」
私は、多々ある人間関係の一つの在り方が結婚だと考えています。
もちろん、誰よりも一緒にいる時間が長く、お互いの生き方に触れざるを得ないのが結婚。
結婚は、他の人間関係よりも深くかけがえのない関係です。
ただ、夫婦も含め人間関係を作る基は「自分」です。
基となる自分が自分自身を大切にできなかったら、婚活で自分を偽って疲れたり失敗にとらわれてありのままの自分を出しにくいですね。
自分を受け入れることが困難な方に、他人である恋人なり伴侶のありのままを受け入れるゆとりはあるでしょうか?
逆に申せば、自分が自分自身を大切にできるならば、伴侶と実りある関係の構築につながると考えます。
この意味で、セルフパッションを取り入れると、まずは自分が楽になり、ついで人との関係がスムーズになり、結果として豊かな結婚につながることでしょう。