概要その4.「ありのままの自分を観る」マインドフルネス(Mindfulness)

概要その4.「ありのままの自分を観る」マインドフルネス(Mindfulness)

目次

 

・不安から逃げようとすると、不安が追いかけてきます。

・「考えるな、感じよ」。(Don’t think .  Feel)

・ありのままの自分を観る(Mindfulness)とは?

・マインドフルネスな心境になる方法。

・結婚にマインドフルネスを活かすには?

 

不安から逃げようとすると、不安が追いかけてきます。

 

不安、心配、後悔、悔しさ、憎しみ、怒り、劣等感、罪悪感。

こういった感情が沸き起こることは、誰でもしばしばあるものです。

そんな時に、感情から逃げようとしてあがくと、なおさら感情が高まることがありませんか?

 

 

例えば、心配と不安。

一般的には、具体的な事柄に対する感情が心配、
漠然とした感情が不安と呼ばれることが多いようですが、
将来に対するマイナス感情としては同じようなものです。

心配事があったり不安にかられた時は嫌なものですね。
なんとか不安な気持ちをなくそうとして、あれこれ考えると、その不安が小さくなるどころか、膨れ上がってしまうことが多々あることと思います。

不安から逃げようとすると、どこまでも自分を追いかけてくるのです。

こんな時、どうしたら良いのでしょうか?

 

「考えるな、感じよ」。(Don’t think .  Feel)

 

人気シリーズ映画、『スターウオーズ』に出てくる有名な台詞をご紹介します。

”Don’t think .Feel”です。
ご存知の方も多いことと思います。

「考えるな、感じろ」が和訳でしょうか。

 

 

前章で、
「不安から逃げようとすると、不安が追いかけてくる。どうしたら良いか?」
という問いを投げかけました。

この問いに対する答えが、まさに”Don’t think .Feel”です。

 

「どうしたら不安が無くなるのか?」

「全く上手くいかなくて落ち込んでいるけど、この気分を消す方法を消す方法は?」

「自分の失敗を悔いているけど、どうしたら自分を許せるのか?」

「あの人が嫌いだけれども、好きになるにはどうしたら良いのか?」

 

これらを考えれば考えるほど意識が悩みに集中し、堂々巡りになって穴に落ち込んでくことが多いです。

 

 

 

ありのままの自分を観る(Mindfulness)とは?

 

どうしてこんな嫌な気持ちになるのか?

どうしたらこの嫌な気持ちがなくなるのか?

 

一生懸命に自問自答していると、それなりの答えは見つかることがあります。

しかし、気分が良くなることは滅多にありません。

何故でしょうか?

それは、考えることによって、嫌なことだけに頭と心が独占されてしまうからです。

バランスを欠いてしまうのです。

 

この仕組みは次のようになっています。

まずは、感じる(初期感情)
→このままではイヤだ・ダメだと思う(評価)
→何故かと問う(分析)
→どうしたら良いか考える(思考)
最後は、嫌な気持ちがなおさら大きくなる(マイナス感情)

どうしたら、この仕組みを断ち切ることが出来るのか?

簡単です。

最初に感じる「初期感情」のままでいることが良いです。

そのあとの「評価→分析→思考」を、思い切って捨てるのが良いです。

考えを捨てるってことです。

”Don’t think .Feel”ってことです。

 

「自分は今、こんな感情でいるのだ」という気付きだけでいいのです。

「今、怒っている」
「今、不安な気持ちでいる」
「今、悲しんでいる」
「今、自信がない」
「今、あの人を嫌っている」

今、自分はこんな気持ちでいるということを感じているだけでいいのです。

何も考えず、最初に沸いた気持ちをそのままにしておけばいいのです。

 

 

「えっ、それだけでいいの?」と思われることでしょう。

はい、それだけでいいです。

自分が今このように感じているということを受け止めれば、それでいいです。

何かを考え出すと、嫌な気持ちに意識が過度に集中してしまいますので、ただただ感じるだけ、すなわち自分を視るだけにして、あとは放っておけばいいです。

放っておけば、嫌な気持ちが大きく膨らむことはありません。

 

このことが、「ありのままの自分を観る(Mindfulness)」ということです。

 

ああでもない、こうでもない、こうしたらよい、こうしてはいけない。
このような判断は捨てましょう。

 

今、自分はこんな自分でいるということを感じるだけにしましょう。

・悲しいなら、自分は今は悲しんでいる。

・悔しいならば、自分は今は悔しい思いをしている。

・罪悪感を感じるときは、自分は今は罪悪感を感じている。

・不安ならば、自分は今は不安だ。

このように、今の自分のありようを冷静に感じるだけでいいのです。
今の気持ちを自分なりに感じて、それ以上は考えないことです。

 

同様に、人に対しても同じように接しましょう。

「あの人はこんな人だから、、、、」
「彼がこうあってくれたら、、、、」
「どうしてこんなことも出来ないの、、、、」
「あの人が悪いから、、、、」
「彼の能力は、、、、」

このように、人を分析したり評価することは時には必要です。

しかし、人は人です。

あなたがいかに頑張っても、人を変えることはできません。

ならば、人をありのままにとらえるだけにしておきましょう。

そして、人に対する分析と評価を棚上げしておくと、人との楽な人間関係が築けることでしょう。

 

 

 

マインドフルネスな心境になる方法。

 

私は、深呼吸をお勧めします。

目をつぶって、息を吸い、そしてゆっくりと吐きます。
この時、吐く息を意識します。

吸って吐いてををゆっくりと3回繰り返します。

 

 

最初は周りのことが気になって吐く息に集中できないことも多いことと思います。
それでもいいです。
雑念にとらわれても結構ですので、吐く息を感じてください。

なお、吐く息を全く感じることができないという方は、こんな工夫を試してみてください。
上下の歯の間に小さな隙間を作ります。
すると、わずかに唇が開きますね。
この状態で息を吐くと、上下の歯の間を通る吐く息が感じられるはずです。

 

過去を後悔したり、未来を心配したり、今が息苦しい時に、私は深呼吸します。

すると、自分を責める気持ちや不安がスーッと消えていく気がします。

 

 

結婚にマインドフルネスを活かすには?

 

自分のマイナス点ばかりに目が行き、その自己像こそが自分だと感じている方がいらっしゃいます。

・自分は性格が悪いから、〇〇できない。
・どうせ私は失敗ばかりするから、〇〇したくない。
・後悔するくらいなら、〇〇しないほうが良い。
・家族が困難な状況な時に自分だけ良い思いはできないから、〇〇はやめる。
・変化するのが不安だから、〇〇しない。

こんな気持ちになり、婚活に二の足を踏むならば、もったいないことです。

これらの仕組みは、「私は△△だ。だから〇〇しない(又は、だから〇〇だ)」ですね。

この仕組みについては、次の二つのことを指摘したいです。

1.
過度の思い込みをしています。
「私は△△だ」ということを重大にとらえすぎです。
自分は今こう感じている、ということを受け止めるだけで十分です。

2.
評価と分析をする必要はないです。
「だから〇〇しない(又は、だから〇〇だ)」の中の「だから」が曲者です。
「だから」という論理展開を断ち切ってください。

 

自分のありのままの姿を否定せずに受け入れると、気持ちが楽になります。

気持ちが楽になると、人と会うことが気楽になります。

人からどのように思われようが気にならなくなるからです。

 

自分のマイナス点を過剰に考えることなく、自分のありのままを受け止め、自然な姿で生活したいものですね。