52.雨にも負けず、でも涙を流し、おろおろ歩く。:セルフカインドネス

52.雨にも負けず、でも涙を流し、おろおろ歩く。:セルフカインドネス

こんにちは。

(アイキャッチ画像は、Amazonから引用)

 

このフィギュアを見ていたら、

突然、宮沢賢治の「雨にも負けず」を思い出しました。

そこで、この詩を基に、セルフカインドネスについて書いてみます。

 

※なにげない謎、朝礼スピーチのお話は、
「昭和オジサンが謎を基に、朝礼スピーチのネタをアドバイス」

 

 

雨にも負けず

 

まずは、平仮名に直した詩を記します。

 

「 雨ニモマケズ 」

 

雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだをもち

慾はなく

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしは

なりたい

 

詩のどこが好きかと言うと、、、

 

若い頃は、この箇所が好きでした。

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

カッコイイ!

こんな優しく強い人になりたいと憧れていました。

 

カッコイイ人になりたいとアレコレと奮闘しましたが、

不器用で気が弱い私は、

「そういう者になれません」でした。

 

 

でも、今は次の部分が好きですよ。

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

自分なりに頑張ってもどうにもならないことが多すぎるのです。

アレコレ気を遣えば使うほど、「気が利かない人ね」と言われ、

動けば動くほど、「役立たず」という白い眼で見られるのです。

褒められることは、ほぼゼロ。

せめて邪魔者扱いはされたくないなと思うのですが、

尖っている人と思われるのか、自分は輪の外にいるんじゃないかと凹んでしまいます。

 

そんな自分だから、

涙を流し、

おろおろと歩くことしかできません。

 

情けないですね。

 

 

 

ここで、ちょっとおことわりを。

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

この部分は、宮沢賢治にとりましては、

思想や理念や啓蒙を唱えるだけではなく、

皆と同じ労働をしながら、

「辛苦に共感し、皆と一緒に歩みたい」という気持ちの表れだと思います。

 

自分もみなと方向を同じくして動くからこそ、

「苦にもされず」なのでしょう。

(「自分なりに頑張る」のではなく、「皆と同じ方向を向いて頑張る」という点がさすが宮沢賢治ですね)

 

なかなか出来ないことです。

 

 

(画像引用:ウィキペディア)

 

 

セルフカインドネスの発想で、そんな自分を認めましょう

 

でもね、いいんです。

仕方がないのです。

 

涙を流して、おろおろと歩き回りましょう。

そんな自分を恥ずかしがらずに、それが自分だと割り切って、

自分に優しくしてあげましょう。

 

きっと、これからも褒められることは滅多にないでしょう。

でも、自己卑下したり罪悪感にからめとられることが少なくなれば、

「苦にされることは」なくなると期待したいです。

 

これが今の自分。

いくらカッコ悪くても、それが精一杯の自分。

自分だけでも、自分をほめてさしあげましょう。

 

 

 

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