こんにちは。
9月の中ごろから過ごしなり、下旬からは昼も肌寒くなりましたね。
最近は売り場の新米が誇らし気です。
先週の土曜に、ブックオフで500円の古本を買いました。
(最近は古本といわずにリサイクル本と呼ぶのでしょうか)
『自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術」(平木典子著、PHP研究所、2007年6年8日)。
今回は、この本を参考にして、4つの思い込みについて質疑応答形式にて記しますね。
(私の勘違いや理解不足が多いかもしれません。平木さん、ご勘弁願います)
思い込み、その1。
「多くの人から好かれたほうが良いですか?」
「人を不愉快にしないように」
「どんな人からも好かれるようにしなさい」
と家庭や先生や新入社員研修で言わ続けて、そう思っている方々がいます。
私もそうでした。
人から嫌われないようにと気を遣いました。
これって、疲れるのです。
疲れを通り越してイライラするときもありました。
なんだか自分が人の召使みたいに感じられてきて、、、、、。
現実を冷静に考えますと、
多くの人から好かれることは無理ですし、皆から嫌われないことはあり得ない話です。
不可能な話です。
あり得ない空想(理想???妄想???)に縛られていたことに気付きました。
どんなに頑張っても、半分くらいの人から好かれればよい方です。
そして3割くらいの人とは反りが合いません。
これが事実です。
この事実に抗って、良い人であるよう頑張る必要はないのです。
多くの人から好かれなくても良いし、何割からの人から嫌われても良いのです。
皆から好かれる役割をあなたが担う必要は全くありません。
その役割は天使さんに譲りましょう。
思い込み、その2。
「人を絶対に傷つけてはいけないのですか?」
「人を嫌な思いにさせてはいけない」
「自分が傷つくのがいやなように、人を傷つけてはいけない」
私は長らくそう思ってきました。
故意に傷つけることは多くはなかったと思います。
しかたなく結果として相手が傷つくことは多かったと思います。
相手が元気がなさそうですと、「もしかしたら自分の言動によって、彼女が傷ついたのではないか」と気に病みました。
時には、「誰も傷つけたくないから人と深くかかわることは止めよう」と思ったこともありました。
でも、人が人としてこの世で生きる限り、つい人を傷つけてしまうことは誰にでもあることと思います。
逆に申すと、人を傷つけることなく生活することはできません。
人はどんなことで傷つくか分からないものですから。
もし相手を傷つけたら、どうすればよいか?
・傷つけたことを認めて相手に謝ること。
・同じ失敗を繰り返さないよう努力すること。
この二つを淡々と行えばいいのです。
故意でなければ、誰のせいでもありません。
貴方は罪悪感を持つ必要はありません。
傷つけ傷つられることは、社会で一緒に暮らすには避けられない事実ですから。
傷つけることを恐れるあまりがんじがらめになるよりも、傷つけた後どうのようにフォローすればよいかを工夫しましょう。
誠実に相手に向かえば、きっと修復する方法がみつかることでしょう。
もし修復できなければ、それはそれとして受け入れてください。
体験から気付いたことを今後に活かせばよいのです。
最後に、気を付けていただきたいことを記します。
人を傷つけないように細心の配慮をなさっている人は、時として配慮不足の方を内心責めていることがあります。
こういう方は息苦しいことと思います。
自分を許してみませんか?
自分を許すことができると、人を責めずにすみますから。
もしも相手の無配慮によってあなたが極度に傷ついていたならば、そのことを相手に穏やかに伝え、自分の気持ちを理解していただけるようお願いしましょう。
責め口調ではなく、お願いするという態度がよろしいですよ。
思い込み、その3。
「人は失敗してはいけないですか?」
「ちゃんとやりなさい」
「うまくいかなかったら、どうするつもりですか?」
こんな言い方って、家庭でも学校でも職場でもしばしば聞きますね。
時には、
「失敗すると貴方自身が困るよ」
「貴方が失敗で困らないために、貴方の為に心を鬼にしてわざわざ言ってあげてるの」
と優しそうな表情で言う人もいますね。
本心では、
「うるさい!」
「失敗しても私のことだから、放っておいてよ」
と思いながらも、黙ってしまうことが多いものです。
そして、やってみたいことを断念して動けなくなります。
こんな時はモヤモヤしませんか?
モヤモヤを通り越して、慣れきって諦めている方もいらっしゃることでしょう。
人から「失敗しないで」といわれる前に、自らチャレンジすることを避けてる方もいらっしゃると思います。
実は、失敗ってしても良いものなのです。
これを読んで、なんだと思われる方もいるでしょう。
分かり切ったことだ、と思われた方もいらっしゃることでしょう。
更に踏み込んで申し上げます。
失敗をする権利が人にはあるのです。
失敗しないようにしていると、がんじがらめになってくることに気付きます。
ちゃんとやらなくてはいけない
失敗してはいけない
よい成果をださなければ認めてもらえない人から低くみられてはいけない
こんなことにとらわれていると、ますます完全壁になり、頑張りすぎてクタクタになります。
時には、人に対してまでうまくいくことを望むようになり、パワハラに似た状況が生まれることすらあります。
自分が良かれと思ったことは試していいのです。
実行していいのです。
結果として成功する場合もあれば失敗することもあります。
成功すれば素直に喜べばよいですし、失敗したらそれを認めて出来ることを淡々とすれば充分です。
「失敗したことは全て認める」と腹をくくれば、失敗は怖くありません。
中途半端に失敗を嫌うから、失敗を恐れる気持ちが膨らむのです。
計画を綿密に立てた案ならば、ぜひ実行しましょう。
蛇足ながら、実行する前に計画だけは上司なり家族に伝えておきましょう。
それが大人としての義務ですから。
思い込み、その4。
「思い通りにならないのは駄目なことですか?」
「こんなに自分は頑張っているのに、評価されないどころか叱られる」
「恋人や友達や子供はこうあってほしいのに、そうならなくてイライラする」
「一層のこと、おジャンにしたい」
自分の思い通りにいかないことって多いですね。
よくよく考えますと、思い通りにいかないと嘆き怒る人は、人を自分の思い通りにさせたがっている人が多いように思います。
人を責め、相手を変えたがっている人です。
しかし、物事はそもそも自分の思い通りにはならないです。
これが世の習いであり事実です。
人も同じこと。
いくら望んでも、人を変えることはできません。
自分と人とは別人格です。
育った環境も違えば、好き嫌いや考え方が違います。
そんなバラバラな人が一緒に生きているのですから、自分の思い通りにならなくて当たり前です。
人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。
過去を変えることはできませんが、未来を変えることはできます。
思い通りにならないことに心が波打ったときは、この事実に立ち返り気持ちを穏やかにさせたいものです。
なお、人に「変わってほしい」ということをお願いしてみることはできます。
人が貴方の意見に賛同してなるほどと思った場合は、変化することもあり得ます。
ただ、相手が変化したとしても、それは相手が自分の意志で変わったのです。
貴方が相手を変えたわけではありません。
自分の意思を貴方が大切にするのと同様、相手の意思も尊重したいものです。
「自分は自分、人は人」という原点に立ち返り、その関係性の中でこれからどうしていったらよいかを考えることが有益だと思います。
思い込みに気付き、結婚に活かす
今まで4つの思い込みについて質疑応答形式で書いてきました。
振り返ってみましょう。
1.「多くの人から好かれたほうが良いですか?」
→いいえ、皆から好かれる人はいません。
八方美人にならず、自分は自分だと割り切りましょう。
2.「人を絶対に傷つけてはいけないのですか?」
→いいえ、人はお互い傷つけあいながら生きています。
人を傷つけないよう配慮しすぎると、配慮していない人を責めがちになります。
傷つけたら謝り、極度に傷つけられたらお気持ちを相手に伝えましょう。
3.「人は失敗してはいけないですか?」
→いいえ、失敗する権利があります。
失敗を受け入れ、再チャレンジしましょう。
4.「思い通りにならないのは駄目なことですか?」
→いいえ、人も物事も思い通りに行かないのが世の常です。
相手や環境を変えようとせずに、自分ができる範囲で工夫しましょう。
ストレートに私の考えを書いてみますね。
賛否両論あるかとは思いますが、ご一読願います。
・お会いした相手全員に好かれることは無理です。
結果としてお一人から好かれれば充分です。
・人を傷つけないようにと過剰に配慮するのは止めましょう。
そのほうが、あなたも相手にとっても楽な付き合いができます。
・失敗を避けていると出会いを逃してしまいます。
失敗したという事実をありのまま受け入れれば、失敗は怖くありません。
失敗は許されていますので、失敗を恐れず今を楽しみましょう。
・上手くいかないことも多いことでしょう。そんなものです。
相手を恨み過去を悔やんでもどうにもなりません。
自分の考え方や行動のみ変えることができます。
無駄な力みを捨てることで、新たな出会いが待っているかもしれません。
こちらは、謎を究明する昭和オジサンのサイト。
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