10.対話は、理解よりも共感が大切! -書籍と映画を通じて-

こんにちは。

夏の甲子園100回大会、全出場校が出そろいました。

今年も熱戦が楽しみです。

(画像引用:高校野球ポスター甲子園の受賞全作品

 

試合結果については、次のサイトが便利だと思います。

日本高等学校野球連盟

NHKサイト

朝日放送サイト

パソコン中継のサイト

 

子どもとの会話がぎくしゃくしています。

 

子どもから私がたびたび言われる言葉があります。

 

それは、

「私のことを何も理解してくれないくせに、分かったようなことを言うな!」

 

「そうかなあ、分かっているつもりだけど」と答えると、
「あんた、それでも親か?。私がどんなに辛い思いで生きているのか分かっているのか?」。

グサッ!

ギクッ!

ウウッ!

 

何かの折に「子どもとの会話が上手くいっていない」と職場でつぶやきました。

すると、ある方が一冊の本を貸してくださいました。

これです ↓

(画像引用:Amazonの書籍案内

 

題名は『人の話を「聴く」技術』。

 

編著者はこちら→メンタルケア協会

この協会の顧問は『バカの壁』で有名な養老孟子さん

そして、協会が認定するのが「精神対話士」という初耳の資格です。

 

むさぼるように読みました。

 

『人の話を「聴く」技術』の内容です。

 

この本、目次は65項目あります。

目次を幾つか列挙することで、本の案内とさせていただきます。

 

「02:ただ聞くのではなく、心で聴くことが大事」

「03:対話には、理解よりも共感が必要」

「04:気持ちが受け止められたとき、話し手は十分な満足を得る」

「05:共感とプラスの言葉が生きる希望を生み出す」

「09:容易な理解を示すと、話し手の信頼を失う」

「10:早急な助言は、相手の反発を招く」

「14:相手の言葉を丸ごと受け止めてあげる」

「17:対話が本心を探り当てたとき、人の気持ちは180度変わる」

「23:純粋に相手の言葉だけに耳を傾ける」

「24:説得して人を動かそうとしないこと。話を聴いてあげれば、心は自然と動く」

「25:同意できない話でも共感は十分にできる」

「38:苦労話を聴いて、相手の活力を引き出す」

「39:助言する前に、相手の不安を受け止める」

「43:頑張れ!と言わないで励ます傾聴術」

「47:対話で大切なことは、話の真偽ではなく、相手の本当の気持ちを見つけること」

「59:同じ話をしては怒りを爆発させた青年をカタルシスへと導いた精神対話」

「60:話の核心を求めないほうがいい対話もある。不安や不満を十分に受け止める傾聴術」

「64:孤独感を取り除けば、絶望は生じない」

 

「意味情報」と「感情情報」。

 

『人の話を聴く技術』では、人と人の間で取り交わされるメッセージを二つに分けています。

 

ふつう私たちが日常で会話するときには、その言葉に二種類のメッセージが込められています。「意味情報」と「感情情報」と呼ばれるものです。

 

相手の話を「意味情報」だけで理解した場合、次のような返事になっていませんか?

「それは〇〇だ」、「〇〇という風に考え直せばよいよ」、「〇〇は止めて、〇〇したらよい」という返事です。

これは、相手の言葉の中にある「感情情報」を受け止めていない時に生じます。

相手の発言内容を理屈で幾ら理解しても、話し相手は「自分が理解された」という気持ちにはなりません。

自分をありのまま理解してくれてこそ、共感されたという安心感が生まれると思います。

相手の話を「意味情報」だけではなく「感情情報」で理解し共感しようとすると、お互いが安定した関係になることでしょう。

 

子が発する言葉を「感情情報」だと受け取らなかった私。

 

私と子どものケースでいえば、子どもの辛さを「意味情報」として理解し理屈でアドバイスをしていたのだと思います。

子どもからすれば、自分の悩みや困難さを受け入れてくれてもらえずイライラだけが募ったことでしょう。

子どもが発していた「感情情報」を私は受け止めていなかったのです。

と気付きましたが、子どもと親との関係は難しいものですね。

 

次章では、難しい親子関係をテーマにした映画をご紹介します。

 

映画『君はひとりじゃない』と『ありがとう、トニ・エルドマン』と『普通の人々』。

 

最近、『君はひとりじゃない』というポーランド映画を観ました。
公式サイト

 

(画像引用:公式サイト)

 

摂食障害の娘にどのように関わったらよいか分からず戸惑うお父さん、そしてお父さんを拒絶する娘。

解説サイト→Filmarks

この解説サイトに、投稿されていた文章を一部引用します。

概ねダメでも、全くダメなわけではない
解決策が見つからなくても諦めなくてもいい
手遅れかどうか、最後まで分からない

親子の関係は、親が子どもにかかわり続ける限り、どこでどうなるか分からないものですね。

 

次はドイツ映画をご紹介。

『ありがとう、トニ・エルドマン』

 

(画像引用:公式Twitter

この映画も父娘の気まずい関係性がテーマになっています。→解説サイト

お父さんについて、このサイトでは次のように記されています。

(町山智浩)で、これがまたウザいんですよ。このお父さんのイタズラが。そんなに面白くないんですよ。

(赤江珠緒)ああ、そうなのね(笑)。

(町山智浩)そう。で、ギャグをいっぱいやるんですけど。このお父さんっていうのは娘がいるんですよ。娘さんはもう35を過ぎているイネスという一人娘なんですね。で、このお父さんは非常に生活能力の低いお父さんで、だいぶ前に離婚されちゃっているんですよ。で、ずっと会っていないんですね。で、お父さんは小学校の音楽の先生をやっているんですが、あんまりお金儲けに興味がなくて、ボロボロの家にワンちゃんと一緒に1人で住んでいて。ちょっと世捨て人っぽいんですよ。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)で、娘のところにたまに行っては、くだらないジョークを言うんで。離婚しているお母さんの家にいる娘のところにね。すごくウザがられているんですよ。

(赤江珠緒)ちょっと面倒くさいタイプですな。たしかに(笑)。

(町山智浩)面倒くさいタイプなんですけど、これね、オヤジギャグを連発する人なんですよ。この人。

子どもにとっては、実に困ったお父さんですね。

 

とはいえ、

子どもにとっては不器用で迷惑な親の関り方であったとしても、「自分のことを心底思ってくれている」といつか子どもに伝わるものだと信じたいです。

親子の関係は、もともとが不格好なものなのかもしれません。

この不格好でみっともない取っ組み合いの中で、子どもと私との関係が築かれますようにと思います。

 

最後に、映画『普通の人々』。

アカデミー作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞を獲得した1980年のアメリカ映画です。

 

(画像引用:Amazon)

 

この映画、少なくとも5回は観ました。

最初は名画座で2回立て続けに。

解説サイト→Movie Walker 

前述映画2本は父娘の関係でしたが、『普通の人々』はお母さんと息子の関係が描かれています。

お母さんの息子への言動の感想は、「えっ!」と「分かる!」に二分されると思います。

人気男優ロバート・レッドフォード、最初の監督作品でした。

・人気作品ランク→映画ランキングサイト

・作品リスト→allcinemaサイト

・イケメン→gettyimagesサイト

 

 

 

親子、夫婦、友人、職場、みな同じ。

 

とことん聴くという方法は、親子関係だけでなく夫婦・友人関係、さらに職場でも活かせます。

本の例を拝借しながら書きたいと思います。

職場の同僚が「昨日は夜中の11時までかかってこの報告書を書き上げたんだ」と貴方に声をかけてきたとします。

あなたはどんな返事をしますか?

「報告書の締め切りが先だから、そんなに慌てなくてもよかったのに」。

「丁寧に書きすぎるから時間がかかるんだよ。要点だけ簡潔に書けば楽だったのに」。

といった返事をなさっていませんか?

一方、同僚の「感情情報」に視点を切り替えてみます。

「夜中の11時までかかってこの報告書を書き上げたんだ」という言葉は単なる報告ではなく、『自分の頑張りを認めてよ』という思いが奥にあると思うのです。

「お疲れ様だったね。そんなに頑張ったんだから立派なもんだよ」という労いを同僚に第一声として返せば、同僚は報われた気がするものです。

 

 

夫婦の会話ではなおのこと「感情情報」が大切ですね。

妻が待つマンションに仕事で疲れた夫が帰ってきた場面を想像なさってください。

「今日ね、マンションの壁にひびが入っているのに気づいたから管理組合に伝えたの。そしたらね、、、、、、。ねえ、貴方はどちらの改修方法が良いと思う?」と妻が夫に畳みかける場面です。

妻の問いかけは「どちらの改修方法が良いと思う?」ので、夫は改修方法を尋ねられたものだと感じ「A案でいいんじゃないの」と答えます。

妻はそれを受け、「でもA案だと、、、、、、、」と話が延々と続きそうです。

しかし、「感情情報」は何か考えるならば、「よくひびに気付いたね。管理組合に伝えてくれてご苦労さん。慣れないことで大変だったね」とまずは一言添える答えの方がよろしいと思います。

すると、妻は満足しそこそこで話切り上げることでしょう。

 

次は、夫がいつになく無口で不機嫌だった場合です。

妻は夫に「貴方、なんで黙っているの? 黙っていないで何かしゃべってよ」と言いたくなりますね。

こんなとき、「貴方、今日は疲れているように見える。職場で困ったことがあったの?」の一言がありますと、妻が自分の立場に立ってくれたように夫は感じます。

「実は、、、、」と喋りやすくなるものです。

 

 

「マインドフルネス」で今を受け止めよう。

 

「意味情報」だけではなく「感情情報」も同時に受け止めるには、今この一瞬この場で相手はどんな気持ちでいるのだろうかに意識を向けなければいけません。

この「今この一瞬この場で」とは、まさにマインドフルネスの発想ですね。
このサイトの固定ページ「「ありのままの自分を観る」Mindfulness」

昨日という過去、明日という未来を考える前に、今、目の前の相手がどんな気持ちでいるかに耳を澄ませたいたいです。

 

 

今までの投稿一覧

1.怒りとの良い付き合い方とマインドフルネス

2.私が今ここにいる意味と『病者の祈り』

3.今を生きる

4.「棚上げ」という魔法

5.母を亡くしました

6.認知症だった母への罪悪感

7.罪悪感を手放す具体的な方法

8.罪悪感と怒りとは同じものかもしれません

9.悲しみは誰でも持っている。『でんでん虫の悲しみ』(新美南吉)

10.対話は、理解よりも共感が大切! -書籍と映画を通じて-

 

 

 

 

 

 

 

 

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