こんにちは。
今回の大雨により災害がありました地域の皆さまのご心労、いかほどかと拝察します。
こちらは、梅雨が明けたようです。
※なにげない謎と不思議、朝礼スピーチのネタは、
→「昭和オジサンが謎を基に、朝礼スピーチのネタをアドバイス」
さて、お勤めの方は、職場の人間関係についてモヤモヤされていませんでしょうか?
職場で、決まった人と一緒にいるのは気を遣い疲れるものですね。
クタクタですよ。
今回は、職場あるいは家庭や地域でできるだけ心穏やかに過ごす方法を3点ご紹介します。
【目次】
1.「相性が合わない人は必ずいる」と割り切る。
2.「1対2対7の法則」をマスターする。
3.「人間関係に優先順位を付ける」とモヤモヤが小さくなります。
4.だれでも一緒だよ。
5.セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
Contents
1.「相性が合わない人は必ずいる」と割り切る。
お釈迦さまは紀元前5~7世紀にお生まれになりました。
数々の体験と悟りの中で、人間が持つ数々の悩みを8つに分類なさいました。
これを「四苦八苦」といいます。
この8つの苦労の一つに「怨憎会苦(おんぞうえく)」があります。
「苦手で嫌いな人と一緒にいなければいけない苦しみ」という意味です。
(画像引用:hasunoha)
この苦しみについて説明を載せます。
「怨憎会苦」とは、会いたくない人や物と会わなければならない苦しみです。
学校では厳しい先生や、むかつく友達に会わなければならず、
会社では、偉そうな上司にいじめられ、
嫌みな同僚の嫌がらせにあいますが、
毎日朝から晩まで顔を合わせなければなりません。結婚すれば、感覚の違う姑と会わねばならず、
息子が結婚すれば、我がままな娘を迎え入れて
顔を見るのも嫌な人同士で同棲しなければなりません。そして人生の最後は、絶対あいたくない死と
対面しなければならないのです。
(引用:「仏教ウェブ講座」)
職場の悩みが端的に書かれてありますね。
会社では、偉そうな上司にいじめられ、
嫌みな同僚の嫌がらせにあいますが、
毎日朝から晩まで顔を合わせなければなりません。
お釈迦様でさえ、「人と一緒におらざるを得ないことは苦の一つだ」とお思いになるくらいですから、
「どの職場であっても、自分と相性が合わない人が必ずいる。職場とはそういうものだ」
と割り切りたいです。
具体的な例を挙げますと、私が挨拶するにもかかわらず、挨拶を返してくれない人がいます。
挨拶をし返してくれても、横を見ながら頭を軽く下げるだけのそっけない挨拶。
どうしてわたしに挨拶をしてくれないのだろう?
私は何か相手から嫌われる言動をしたのだろうか?
モヤモヤします。
そして、「相手の気持ちと行動を変えてほしい」と思うようになるのです。
でも、よくよく考えますと、人は人。
いくら自分がモヤモヤしても、相手に変わってほしくとも、相手は変わるはずがないのですね。
人を変えることは非常に困難です。
困難なことを一生懸命にすればするほど、自分自身がクタクタになります。
結局は無駄な努力なのです。
多分、仏教ではこのことを「執着」というのかもしれません(?)。
執着を捨てたいです。
そして、
「人の気持ちと言動は変えようがないから、相性が合わない人と仲良くする努力は時間の無駄だ」
と考えたいです。
2.「1対2対7の法則」をマスターする。
あなたの周囲の方々を観察なさってみてください。
どんな良い方でも誰かから悪口を言われたり嫌われていませんか?
仮に嫌われなくとも、煙たがられていませんか?
逆にあなたが大嫌いな人であっても、その人は誰かと仲が良かったり上司から評価されていませんでしょうか?
実に不思議ですが、それが現実のようです。
この現実は、次の「1対2対7の法則」と呼ばれる法則によれば、当たり前のことだそうです。
「1対2対7の法則」とは、
人は誰でも、
・1割の人間から、嫌われていたり批判されます。
・一方、2割の人間からは、好かれたり評価されます。
・残りの7割の人間は、相手のことを好きでも嫌いでもないです。
すなわち、
自分の周囲に人が100人いたら、
10人から嫌われ、20人から好かれ、70人からは何とも思われていないということになります。
「なるほど!」と私は思いました。
このことは、職場や社会のあらゆることを考えるときも応用できるそうです。
例えば、
1割の人は有能で一生懸命に働き、
2割の人はさぼり、
7割の人は適度に(適当に)働く。
これも納得!
そう思いません?
また、制度や社会問題に対しては、
1割の制度には賛成、
2割の制度には反対、
7割の制度はどうでもいいし気にならない。
参考サイトのご案内
→「精神科医が教える「あなたを嫌う人の9倍、あなたを応援する人がいる」(『ストレスフリー超大全』で、著者の精神科医・樺沢紫苑氏)
こんなわけですから、
「嫌な人が職場にいるのは当たり前だから、自分を嫌う人がいても、気にしないで過ごしましょう」
ということなのでしょうね。
3.「人間関係に優先順位を付ける」とモヤモヤが小さくなります。
大切な人間関係とそうでない人間関係に順を付けると良いそうです。
その方法は、
1.自分が真ん中にいると考える。
2.自分を中心とし、「小さな円」を描く。
→小さな円の中には、家族を置く。もしいるならば1~3名程度の大親友がいても良い。
3.小さな円の周囲に「中くらいの円」を描く。
→中くらいの円の中には、親友や趣味で出会った仲の良い人や身近な親戚を置く。
個人的にお世話になったり、お世話をしている人を置いても良い。
4.中くらいの円の周囲に「大きな円」を描く。
→大きな円の中には、職場の人々と普通の知り合いと近所の人を置く。
「この三つの円を常に思いだし、小さな円の中を常に大切にしましょう。
中くらいの円、大きな円の中の人とは、つかず離れずの距離感を保って付き合いましょう。
すると自然に、職場の人間関係でのモヤモヤなんて小さく思えてきますよ。」
この話を聞いて、これは良い方法だと思いました。
大きな円の中にいる人との関係は気にしないことにします。
4.だれでも一緒だよ。
誰でも、どんな人でも、自分と相性が悪い人がいます。
違いは、この現実にこだわるか否かの違いだけです。
人が集まると、何かしらの不都合が起きます。
良いことばかりではありません。
人の集まりの中に「相性が悪い人がいる」ということは、皆に共通の当たり前のことです。
1割の人から嫌われることに執着してしまい、他の9割の人の存在を忘れがちになっていませんか?
「コモンヒューマニティー」の発想を思いだし、おおらかに過ごしたいですね。
私は?
と申しますと、
全部の方法を試しています。
明日のことは明日に任せ、今日一日一日だけに精一杯。
なんとか乗り切っています。
おまけ:
YouTube動画1分2秒→「get out of here」の発音で揉める英米コント
英語発音を巡って、英国人と米国人が争う動画です。
小さな点で争うには、人類共通(コモンヒューマニティー)ともいえますね。
セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
最新ブログ → http://tsunami2013.org/
5.母を亡くしました:コモンヒューマニティー・マインドフルネス
8.罪悪感と怒りとは同じものかもしれません:セルフカインドネス
9.悲しみは誰でも持っている。『でんでん虫の悲しみ』(新美南吉):コモンヒューマニティー
10.対話は、理解よりも共感が大切! -書籍と映画を通じて-:マインドフルネス
11.「自己責任論」を「セルフコンパッション」で乗り超える:セルフカインドネス
12.自分の思い込みを知って、楽に生きよう!:マインドフルネス
13.映画「ありがとう、トニ・エルドマン」にみる父と娘:マインドフルネス
14.気持ちを素直に伝える。これがアサーションという権利:マインドフルネス
15.押してもダメなら引いてみな。「逆櫓の構え」:セルフカインドネス
16.コミュニケーション能力が低いのは誰だ?:セルフカインドネス
18.心を開いて~ZARDの歌詞から思ったこと:コモンヒューマニティー
22.大人の願いと、子どもの受け止め方:コモンヒューマニティー
23.想像力(再度、でんでん虫の悲しみ):コモンヒューマニティー
25.何を言われたって平気(ホイットニー・ヒューストンの曲):セルフカインドネス
32.コロナの負の連鎖を断ち感謝や支援を:コモンヒューマニティー
33.過去は変わらない。でも、過去の解釈は変えられる:マインドフルネス
35.だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。:マインドフルネス
39.やぎさんゆうびん ♪お手紙、美味しいのかな?♪:コモンヒューマニティー
41.建前の自分と本当の自分で悩む? その前に「生きている自分」がいるよ:コモンヒューマニティー
43.自己嫌悪・・・理想の自分と現実の自分とのギャップ :マインドフルネス
47.割れ目が入っている鐘を叩くオードリー・タン氏。:セルフカインドネス・コモンヒューマニティー
48.春の予感・・・今咲いている草木を愛でる :マインドフルネス
49.全ての人々がマイノリティー。オードリー・タン氏の言葉に思うこと :コモンヒューマニティー
50.オードリー・タン台湾IT担当相が好きな歌 :マインドフルネス
52.雨にも負けず、でも涙を流し、おろおろ歩く。:セルフカインドネス
53.「ありたい自分」と「あるべき自分」ではなく、「あるがままの自分」に軸足を置こう:セルフカインドネス
54.皮肉な名言集で、安心しよう。:セルフカインドネス・コモンヒューマニティー
56.人間関係の悩み、3つの解決方法をご紹介:コモンヒューマニティー