こんにちは。
秋本番。
皆さんがお住まいの地域は晴れていますか?
こちらは、秋晴れですよー。
今日11月1日は、二つの記念日だそうです。
・灯台記念日
・計量記念日
【目次】
1.心に灯をともしましょう。
2.あなたの心を計りたい。
3.洋画「ありがとう、トニ・エルドマン」。
4.お前は生きているのか?
5.マインドフルネスに通ずる台詞
6.セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
Contents
1.心に灯をともしましょう。
まずは、灯台記念日について。
(画像引用:海上保安庁長官賞作品)
Here are two pictures of the lighthouse I took in my hometown.
私の知人のお父さんは雪国の灯台守(とうだいもり)でした。
調べてみますと、
かつては250箇所の灯台に職員さんが常駐していましたが、
2006年12月5日をもって最後の有人灯台であった女島灯台(長崎県五島市)が無人となったそうです。
以下は灯台萌えの方へ。
・日本の灯台50選(灯台を所管する海上保安庁が募集)
・「燈光会サイト」
・邦画「喜びも悲しみも幾歳月」(1957年 木下惠介監督)
・同上の「主題歌の歌詞」
2.あなたの心を計りたい。
次は、計量記念日について。
(画像引用:日本計量振興協会)
ちょっと、家にある道具を思い出してみました。
・定規とメジャーと分度器
・体重計と体温計と血圧計と湿度計
・容量計量器
・水道メーターと電気メーター
・時計
私には想像すらできませんが、プロの方々は業種に合わせて色んな種類の計測器をお使いなのでしょうね。
思春期の頃、好きな同級生が自分のことをどう思っているか気になりませんでしたか?
そんなときに、相手の気持ちが分かる計測機器があったら便利だと思っていました。
任天堂のラブテスターみたいな機器です。
↓
以下は、計り萌えの方へ。
・「なんでもはかってみよう」コンテスト最優秀作品賞
・うそ発見器
3.洋画「ありがとう、トニ・エルドマン」。
今回は映画「ありがとう、トニ・エルドマン」に登場する父娘の姿を通して、セルフコンパッションについて考えたいと思います。
(引用を明記していない画像は、公式サイト又はフリーソフトです)
主人公は父娘の二人です。
娘イネスは、30歳代のコンサルタント。
母国ドイツからルーマニアに転勤中です。
一方、父親トニ・エルドマンは、仕事一辺倒の娘が気になってしょうがありません。
(正確には、父の名はヴィンフリート。「トニ・エルドマン」とは父ヴィンフリートが自ら名付けた仮名です。)
もちろん、イネスは父親のトニ・エルドマンの過干渉(?)にうんざりです。
映画は、最初から最後までこの二人の交流を丁寧に描いていきます。
詳しくは、公式サイト「ストーリー」を。
4.お前は生きているのか?
イネスの顧客は、ルーマニアの石油掘削会社。
掘削施設の保守運営部門を「外部委託するか否か」を顧客に提案するのがイネスのミッションです。
外部委託するならば、社員数百名の雇用は打ち止めとなります。
石油掘削会社の経営者は、今後の財務状況と労働組合の反発の間で右往左往します。
イネスはその経営者の顔色を伺いながら、提案内容を二転三転させます。
元々は音楽が好きでおおらかだったイネス。
今や仕事一辺倒、顧客に振り回される毎日です。
時に弱い立場にある人々を「(豊かな国に生まれた自分とは異なる)あちら側の人扱い」しているイネスの姿をトニ・エルドマンは驚きの表情で見つめ続けます。
そして、ある日。
「お前は生きているのか?」とイネスに向かってつぶやきます。
(※「お前は生きているのか?」の台詞についてはブログの最後に注釈を記します)
5.マインドフルネスに通ずる台詞
「お前は生きているのか?」。
台詞が台詞だけにドキッとします。
しかし、父のつぶやきにイネスは顔色ひとつ変えません。
この場面、
イネス役の女優ザンドラ・ヒュラーと監督マーレン・アデの技が光ります!!!
イネスはやるべき仕事に一生懸命です。
いいことですね。
でも、イネスは刻々と様変わりする顧客の思惑を考えるあまり、自分が自分であることを疎かにしています。
「主客逆転」とでもいうのでしょうか。
「お前は生きているのか?」。
これは、「今の自分に立ち返りなさい」というマインドフルネスの基本を示す言葉だと私はとらえました。
今、あなたはあなた自身を生きていますか?
さて、この映画には精霊「クケリ」が登場します。
まさにトリックスターの役割。
以下は、公式ページによる「クケリ」の説明。
ブルガリアで毎年1月から3月の間に行われる伝統的な祭りの際に着用される被り物。
イネスの誕生日パーティーに登場する。
その昔、新春になるとブルガリアの様々な地域で、クケリに身を包んだ人々が、腰に付けたベルを鳴らしながら家々を訪れ、悪霊退治や家族の健康を祈っていた。
現在もこの文化を継承している地域がある。
日本の「ナマハゲ」に近い存在である。
クケリは、五穀豊穣、子孫繁栄など幸せを運ぶものの象徴として今なお親しまれている。
以下は、クケリ萌えの方へ
・ふっさふさ の もっこもこ! ブルガリアの奇祭クケリ!
・日本のなまはげ
・男鹿半島へ、本物の「なまはげ」に会いに行く
※ 注釈
「お前は生きているのか?」と私は受け止めていますが、
いくつかのブログを拝見しますと、「お前は人間か?」となっていました。
「お前は人間か?」が正しいのかもしれません。
今度DVDを借りて確かめてみますね。
(20201112時点:まだ確かめていません。てへ)
(2023414時点:まだ確かめていません。てへてへ)
(20210723追記)
ザンドラ・ヒュラーさんの「希望の灯り」( 2018)も観ました。
大好きになりました。
(画像引用:allcinema)
このブログの目次の「1.心に灯をともしましょう。」も「灯」が入っていますね。
全くの偶然です!
こちらは、謎を究明する昭和オジサンのサイト。
このオジサンは、まじめで何でも面白がります。半面、頑固で不器用だと思います。
6.セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
最新ブログ → http://tsunami2013.org/
5.母を亡くしました:コモンヒューマニティー・マインドフルネス
8.罪悪感と怒りとは同じものかもしれません:セルフカインドネス
9.悲しみは誰でも持っている。『でんでん虫の悲しみ』(新美南吉):コモンヒューマニティー
10.対話は、理解よりも共感が大切! -書籍と映画を通じて-:マインドフルネス
11.「自己責任論」を「セルフコンパッション」で乗り超える:セルフカインドネス
12.自分の思い込みを知って、楽に生きよう!:マインドフルネス
13.映画「ありがとう、トニ・エルドマン」にみる父と娘:マインドフルネス