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目次
・自分を批判するのはやめましょう。
・セルフカインドネス(Self-Kindness)とは?
・これがセルフカインドネスを育てるテクニックです。
・セルフカインドネスを身に付けると、どんな良いことがありますか?
・結婚にセルフコンパッションを活かすには?
自分を批判するのはやめましょう。
あなたは、このような気持ちを持ったことがありませんか?
・自分のミスが原因で、仕事に失敗した。→ミスをした私が悪いのだ。
・自分の性格と容姿がイヤだ。→こんな自分だから自分には価値がない。
・自分の余計な言葉で人を傷つけてしまった。→自分はなんて悪人なんだろう。
・自分がもっと頑張れば、うまくいったのに。→自分の怠惰が許せない。
・家族が苦しんでいるのに自分だけ楽しんでいる。→楽しむ自分は身勝手だ。
色んな局面がありますが、自分の心と頭の中では、何が起きているのでしょうか?
ちょっとお考えになってください。
はい、お考えの通りです。
こんな時は、自分で自分自身を「批判し」「責めて」いるのです。
一方、仮にあなたの大切な友人や家族が同じような失敗をしたとき、あなたは彼らを批判し責めますか?
そんなことないですね。
「あなただけが悪いわけではないよ」
「完璧には誰もできっこないよ」
「あなたなりに頑張ったんだから、いいじゃない」
「ちょっとでも出来たのだからそれでいいよ」
「あなたに悪気があったわけではないから、自分を悪く考えないで」
きっと、その方のお気持ちに寄り添い、一生懸命に共感したり励ましたりなさることでしょう。
そして、少しでも笑顔が戻ってくれたら、ホッとなさることでしょう。
このように、大切な人に対しては批判したり責めたりしないのに、どうして自分自身を批判し責めるのでしょうか?
変ですね。
セルフカインドネス(Self-Kindness)とは?
自分がミスをしたとき、自分が至らないとき、自分の弱さや劣等感を感じる。
日々生活しているとそんな時がたびたびあります。
その時に厳しく自己批判すると、自分の心は悲しさや罪悪感や空虚感でいっぱいになってしまいます。
自己批判するのではなく、自分を大切に思い、親切に優しく自分に接すること、この姿勢がセルフカインドネスです。
大切な人に優しくするように、自分に対しても優しくできると、心は落ち着いてきます。
自分に失敗や弱みや悪意を感じたときに、ぜひとも自分に優しく接してください。
自分の「内なる批判者」を追い出して、「内なる優しさ」に触れてください。
不安定だった情緒が急に落ち着いたことを実感されるでしょう。
なお、優しさよりも批判と責めを持つようになったのは、親や世間や学校の教育の在り方に一因があると考えます。
「〇〇すべきだ」
「〇〇を目指して努力しなさい」
「人に迷惑をかけてはいけない」
「そんなことをすると嫌われる」
「出来ないの?ダメじゃない」
「〇〇が出来たのね。いい子ね」
こんな言葉を真に受けて、「どんな局面でも同様に」頑張り、「どんな局面でも同様に」振る舞う「癖」がついたのだと思います。
しかし、理由や原因を追究しても意味は全くありません。
今日からあなたのセルカインドネスを育てましょう。
これがセルフカインドネスを育てるテクニックです。
なにもしないで自分を放っておくと、「内なる批判者」がまたあなたを責めることでしょう。
「内なる批判者」は、批判がお上手です。
「あなたが悪い」、「あなたの責任よ」、「あなたが至らないのよ」と責めてきます。
この「内なる批判者に」に対抗するためには、同じ局面になったときに、「私は弱さも至らなさも持つ人間よ。寛容な心で、そんな私を私は受け入れる」と自分自身に何度も言い聞かせることです。
実際に、言葉に出して言ってみると効果が上がります。
小さな声でいいですよ。
誰もいないところを見つけたら大声で叫んでもいいですね。
「私は、自分に優しくなるぞーーー!!!」。
または、「批判者さん」が去って行き、「優しささん」がやってくるという光景の絵をイメージを思い浮かべてください。
あるいは、「批判者さん」が自分を責めた後で、自分を慰めてくれる「仙人さん」を登場させてください。
そして、このイメージを頭と心に植え付けてください。
「そんなことで上手くいくのかなあ?」と疑問を持つかもしれませんが、上手くいきます。
1.セルフカインドネスの大切さを知る。
2.大切さを知ったうえで、言葉に出して自分に言い聞かせたり、絵のイメージを定着させる。
この二つによって、自分を責めずに自分に優しくなれます。
セルフカインドネスを身に付けると、どんな良いことがありますか?
はい、はい。
良いことずくめです。
1.生きるのが楽になります。
一番厳しい自分から責められなくなるのですから、当たり前ですね。
これって、お花畑と清々しい空気に満たされた楽園に住んでいるみたいですよ。
2.いろんなことに興味を持つようになります。
自分を責めるエネルギーが不要になりますから、脳に余裕ができるんです。
コンピュータで例えると、メモリに余裕が出来て操作が快適になるようなものです。
自分を責めている時は、脳の7割くらいを使っています。
責めなくなるとその分7割くらいの空きが脳にできますから、心がカラッとします。
すると、どうなるか?
目に見えるもの、肌で感じるもの、耳に聴こえる音、香ってくる匂い。
これらの感覚が心地よくなります。
すると、すると、すると、趣味が増えてきますね。
さらに言えば、趣味がなくても何もしていなくても、気持ちが軽快なのです。
3.行動的になります。
自分を責めているときは、「こんなことをして大丈夫かな?」「こんなことやるのは悪いことだからやめよう」と思って行動するのを遠慮なさっていませんでしたか?
言い換えると、自分で自分の行動を抑えていませんでしたか?
セルフカインドネスを身に付けると、ありのままの気持ちに親切になりますから、気持ちのままに行動できるようになります。
気持ちいいですよ。
また、苦手なタイプの作業もサクサクと取り込めるようになります。
だって、作業が上手くいかなくたって失敗したって、自分から批判されないから。
批判される心配がなくなるから気軽に取り込めますから、不思議なことに結果として意外と上手くいくものです。
4.人と付き合うのが楽になります。
人からどんなことを指摘されたりどんな態度を取られても、すでに自分に優しいのですから「辛いなあ。でも、人と自分とは違うのだから、まあ、仕方ないか。そんなこともあるさ」というくらいの気持ちになれます。
配慮がない言動をしてしまって誰かから叱られたり不快な顔をされたら、「気付かなくてごめんなさい。これから気を付けます」とおっしゃればいいだけです。
最大の敵であった(?)厳しい自分自身に謝る必要がないですから、気楽ですね。
こんな風に思えるようになりますから、人付き合いのストレスは大きく減ります。
結婚にセルフコンパッションを活かすには?
この答え、もうすでにお分かりだと思います。
自分の言動でお相手から嫌われても、「自分がダメだったんだ」と自分を責めて落ち込む必要はありません。
「今回はここがまずかったから、次はこんな点を直して試してみよう」と思えるのです。
そう、「試す」という感覚が生まれています。
「試す」とは、結果は分からないけれども、ある方法でやってみる、ということです。
試した結果、上手くいけばラッキーですし、失敗しても鬼の批判者がいませんから落ち込まずに済みますね。
色々な方法を試して、自分にぴったりの付き合い方を見つけてください!