こんにちは。
自分を振り返り、情けなく感じることが時にあります。
家族生活、職場でのあり方、社会との交わり、友人関係、、、、、。
そんなとき、私が読み直す詩があります。
それが『病者の祈り』です。
【目次】
1.『病者の祈り』(ニューヨーク・リハビリテーション研究所の壁に書かれた一人の患者の詩)
2.自分の心を大切に生きるためのセルフカインドネス
3.セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
Contents
1.『病者の祈り』(ニューヨーク・リハビリテーション研究所の壁に書かれた一人の患者の詩)
自分が抱える困難があまりにも重く、自分が無力だと感じることが時々あります。
不器用で技能がなく情けない自分、大きな現実にすくんでしまい何もできない自分。
そんな時に、「よし、弱い自分でもいいかな、ダメな自分でもいいかな」という気にさせてくれる詩があります。
ニューヨーク・リハビリテーション研究所の壁に書かれた一人の患者の詩です。
なお、詩の冒頭の「神」という言葉に違和感をお感じになる方は、「自然に」や「人に」や「社会に」や「家族に」と読み替えてもよろしいかと思います。
『病者の祈り』
大事を成そうとして力を与えてほしいと神に求めたのに、
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。より偉大なことができるようにと健康を求めたのに、
より良きことができるようにと病弱を与えられた。幸せになろうとして富を求めたのに、
賢明であるようにと貧困を授かった。世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに、
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった。人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるようにと生命を授かった。求めたものは一つとして与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられた。神の意にそわぬものであるにもかかわらず、
心の中を言い表せない祈りはすべてかなえられた。私はあらゆる人の中でもっとも豊かに祝福されたのだ。
『英語の原文』
【 The Answer to All My Prayers 】
━ A Creed for Those Who Have Suffered ━
I asked God for strength, that I might achieve,
I was made weak, that I might learn humbly to obey.
I asked for health, that I might do greater things,
I was given infirmity, that I might do better things.
I asked for riches, that I might be happy,
I was given poverty, that I might be wise.
I asked for power, that I might have the praise of men,
I was given weakness, that I might feel the need of God.
I asked for all things, that I might enjoy life,
I was given life, that I might enjoy all things.
I got nothing that I asked for —-
but everything I had hoped for.
Almost despite myself,
my unspoken prayers were answered.
I am among all men, most richly blessed!
ニューヨーク・リハビリテーション研究所
待合室の壁に飾られた銘板より
(画像引用:https://blog.goo.ne.jp/true-vine/e/f70d7be32b35224d55bfcce80dcd1b76)
スピーチに困ったら、こちらのサイトをヒントに
→昭和オジサンが謎を基に、朝礼スピーチのネタをアドバイス
2.自分の心を大切に生きるためのセルフカインドネス
『病者の祈り』は、周囲に惑わされずに、自分の良心に従って生き抜いてきた「強さ」を感じます。
人からの心無い非難もあったことでしょう。
詩中の言葉、「病弱」「貧困」「弱さ」、、、、。
貧困、蔑み、誤解、不遇の日々、、、、、。
しかし、
『あらゆることを喜べる』
『願いはすべて聞き届けられた』
『祈りはすべてかなえられた』
作者は、そう思える人生を生きてきました。
私は揺れています。
自分の心を守るために、セルフカインドネスを大切にしたいです。
「今のあなたのままでいいから、自分を大切にしてください」と自分を労いたいです。
3.セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
最新ブログ → http://tsunami2013.org/
5.母を亡くしました:コモンヒューマニティー・マインドフルネス
8.罪悪感と怒りとは同じものかもしれません:セルフカインドネス
9.悲しみは誰でも持っている。『でんでん虫の悲しみ』(新美南吉):コモンヒューマニティー
10.対話は、理解よりも共感が大切! -書籍と映画を通じて-:マインドフルネス
11.「自己責任論」を「セルフコンパッション」で乗り超える:セルフカインドネス
12.自分の思い込みを知って、楽に生きよう!:マインドフルネス
13.映画「ありがとう、トニ・エルドマン」にみる父と娘:マインドフルネス
14.気持ちを素直に伝える。これがアサーションという権利:マインドフルネス
15.押してもダメなら引いてみな。「逆櫓の構え」:セルフカインドネス
16.コミュニケーション能力が低いのは誰だ?:セルフカインドネス
18.心を開いて~ZARDの歌詞から思ったこと:コモンヒューマニティー
22.大人の願いと、子どもの受け止め方:コモンヒューマニティー
23.想像力(再度、でんでん虫の悲しみ):コモンヒューマニティー
25.何を言われたって平気(ホイットニー・ヒューストンの曲):セルフカインドネス
32.コロナの負の連鎖を断ち感謝や支援を:コモンヒューマニティー
33.過去は変わらない。でも、過去の解釈は変えられる:マインドフルネス
34.谷川俊太郎さんの「いま生きているということ」:マインドフルネス
35.だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。:マインドフルネス
39.やぎさんゆうびん ♪お手紙、美味しいのかな?♪:コモンヒューマニティー