こんにちは。
今回のブログの静止画像引用→YouTube「シャカ」（「知ってるつもり？！」より）
家族が病気と怪我で入院しました。
心配と疲れで凹んでいた時に、
YouTubeで「知っているつもり？！」を見つけました。
１９８９年から２００２年まで続いた日本テレビの高視聴率番組で、関口宏さん司会の人物系ドキュメント教養番組でした。
「人間・釈迦―ブッダ－その大きなる真実」が今回見たタイトルです。
※なにげない謎と不思議、朝礼スピーチのネタは、
→「昭和オジサンが謎を基に、朝礼スピーチのネタをアドバイス」
【目次】
１．釈迦の悩み
２．釈迦が悟ったこと
３．欲望と執着を捨てるための八つの方法
４．慰め
５．釈迦について
６．セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
１．釈迦の悩み
今から２５００年前に生れた釈迦は、人間はだれでも避けられない４つの苦しみがあると実感しました。
１．「ややこしい人間関係の中で生きなければいけない苦しみ」
２．「老いて自由が利かなくなる悲しみ」
３．「病気の苦痛」
４．「死ぬ不安と恐さ」
（この４つを「生老病死（しょうろうびょうし）」といいます）
苦しみから逃れるために、釈迦は厳しい修行をしました。
しかし、いくら難行苦行をしても苦の克服策は見つかりません。
（釈迦の苦行放棄のきっかけ→ウィキペディア「スジャータ」）
２．釈迦が悟ったこと
釈迦が直接的に何によって悟りにいたったかについては私は番組からは分かりかねましたが、
悟ったとされる３５歳から、釈迦は次のことを教え始めました。
１．人間の生きていること、そのものが「苦」であることを知れ
２．「苦」の原因は欲望と執着であることを見極めよ
３．その原因である欲望や執着を捨て去り滅せよ
４．そのためには八つの正しい道を実践せよ
全くその通りだと思いました。
欲望と現実との間にある乖離を嘆きます。
嘆いているうちに、自分の欲望に尚更執着し始めます。
最後には、思うようにいかない現実と人の心を恨みます。
・「自分の願いはなぜ実現しないのだろう」
・「どうして自分は評価されないのだろうか」
・「できない・なれない・ダメだ」
・「捨てられたのが悔しくて悲しい。自分に振り向かせたい」
・「人の為に頑張っているのに、褒められない。どうしたら褒めてもらえるのか」
家族が入院している現在は、
「治ってほしい」「笑顔を見たい」という欲望に執着しています。
見舞うたびに、家族の体調と顔色をうかがっています。
家族が一番辛いはずです。
しかし、自分の心がかきみだされ、自分の身体が疲れることを嫌がる我を発見します。
欲望と執着を捨て去りたいです。
でも、、、これがなかなかできません。
「そのためには八つの正しい道を実践せよ」とのことですので、正しい道を見ていきましょう。
３．欲望と執着を捨てるための八つの方法
「執着を捨てるためには、正しい道を実践しなさい。
その正しい道とはこういうことだ」
とブッダは仰います。
１．正しいものの見方をする
２．正しいものの考え方をする
３．正しい言葉を話す
４．正しい行いをする
５．正しい生活を心がける
６．無理のない適切な努力を続ける
７．教えを忘れない
８．正しい瞑想と心の解放に励め
家族が入院した今、最初は６番目の「無理のない適切な努力を続ける」に目が留まりました。
見舞い、病室の日常品の補充、医師・看護士さんからの説明など、無理して疲れるものです。
また、取り越し苦労や変な気の廻し方をして、本人を不安がらせているかもしれません。
「無理のない努力」と「適切な努力」を心したいと思います。
その他の正しい道の一つ一つを振り返りますと、
自分勝手で自堕落な自分を見透かされているような言葉の連続に感じました。
正しいものの見方、考え方、話し方、行い、生活、
我欲にとらわれ出来ていません。
４．慰め
自分には実行するに難しいブッダの教えです。
しかし、こう考え、こうすれば「苦」から解き放たれると示してくださるのが実に心強いです。
明日のことを悩まず、家族との「今」の時間を充実したいです。
そして、老い病となることは、避けられない人類共通のことだという事実を受け止めたいです。
「マインドフルネス」であり、「コモンヒューマニティー」ですね。
５．釈迦について
釈迦の生涯→東洋大学「仏教の開祖、釈迦とは？その生涯と“諸行無常”の真理をわかりやすく解説」
「釈迦」と「仏陀（ブッダ）」の違いは、諸説あるようです。
参考→「お釈迦様の本名と深遠な生涯。仏陀（ブッダ）とはどう違うのか」
６．セルフコンパッションに関する今までの投稿一覧
最新ブログ → http://tsunami2013.org/
５．母を亡くしました：コモンヒューマニティー・マインドフルネス
８．罪悪感と怒りとは同じものかもしれません：セルフカインドネス
９．悲しみは誰でも持っている。『でんでん虫の悲しみ』（新美南吉）：コモンヒューマニティー
１０．対話は、理解よりも共感が大切！ －書籍と映画を通じて－：マインドフルネス
１１．「自己責任論」を「セルフコンパッション」で乗り超える：セルフカインドネス
１２．自分の思い込みを知って、楽に生きよう!：マインドフルネス
１３．映画「ありがとう、トニ・エルドマン」にみる父と娘：マインドフルネス
１４．気持ちを素直に伝える。これがアサーションという権利：マインドフルネス
１５．押してもダメなら引いてみな。「逆櫓の構え」：セルフカインドネス
１６．コミュニケーション能力が低いのは誰だ？：セルフカインドネス
１８．心を開いて～ZARDの歌詞から思ったこと：コモンヒューマニティー
２２．大人の願いと、子どもの受け止め方：コモンヒューマニティー
２３．想像力（再度、でんでん虫の悲しみ）：コモンヒューマニティー
２５．何を言われたって平気（ﾎｲｯﾄﾆｰ・ﾋｭｰｽﾄﾝの曲）：セルフカインドネス
３２．コロナの負の連鎖を断ち感謝や支援を：コモンヒューマニティー
３３．過去は変わらない。でも、過去の解釈は変えられる：マインドフルネス
３４．谷川俊太郎さんの「いま生きているということ」：マインドフルネス
３５．だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。：マインドフルネス
３９．やぎさんゆうびん ♪お手紙、美味しいのかな？♪：コモンヒューマニティー
４１．建前の自分と本当の自分で悩む？ その前に「生きている自分」がいるよ：コモンヒューマニティー
４３．自己嫌悪・・・理想の自分と現実の自分とのギャップ ：マインドフルネス
４７．割れ目が入っている鐘を叩くオードリー・タン氏。：セルフカインドネス・コモンヒューマニティー
４８．春の予感・・・今咲いている草木を愛でる ：マインドフルネス
４９．全ての人々がマイノリティー。オードリー・タン氏の言葉に思うこと ：コモンヒューマニティー
５０．オードリー・タン台湾IT担当相が好きな歌 ：マインドフルネス
５２．雨にも負けず、でも涙を流し、おろおろ歩く。：セルフカインドネス
５３．「ありたい自分」と「あるべき自分」ではなく、「あるがままの自分」に軸足を置こう：セルフカインドネス
５４．皮肉な名言集で、安心しよう。：セルフカインドネス・コモンヒューマニティー
５６．人間関係の悩み、３つの解決方法をご紹介：コモンヒューマニティー
５７．「報われない努力の方が多い」と考えると楽です。：セルフカインドネス
５８．「ことわざ」に縛られていませんか？ ：マインドフルネス
５９．パラリンピック選手が語る「レジリエンス」：セルフカインドネス
６０．「汝の敵を愛せよ」の「敵」とは？ ：セルフカインドネス・コモンヒューマニティー
６１．石を積むアート作品（ロックバランシング）と目の前の石 ：マインドフルネス
６３．お釈迦さんから学んだこと：コモンヒューマニティー・マインドフルネス